立命館大学数理科学科 
■  学科紹介 

 立命館大学の数理科学科は数学コース(定員45名)と情報数理コース(定員45名) からなります.この内,情報数理コースは,2004年4月にそれまであった数理ファ イナンスコースに加えて情報数理分野を大きく取り入れて新展開したものです.

 数理科学科は2000年4月に以前の数学物理学科からの分離拡充を図って設立さ れたものです.その設立趣意書は,その目的を次のように記 しています.

 「20世紀数学の特徴の一つは,高度な抽象化とその普遍性にあると言えるで しょう. 対象世界を概念として純化抽象化し,現実世界から相対的に自立した 数学的実在を論理的に探求する営為は,美しい文化として実り多い成果をもた らしました.さらに,その理論は,個別を含みつつも個別を越えた普遍性を有 しており,それ故に数学は,自然科学,工学は言うに及ばず,社会科学を含む 諸科 学の中へ言語として深く根を下ろすに至っています.ここでいう「言語と して」 とは,数学が単に事実を記述する手段であるということを意味するだけ ではなく,それが対象を分析する手段でもあり,また論理を展開する手段でも あることを意味しています」

 「数学と諸科学との関係は,完成した数学を他の科学に応用するという一方 通行を意味するものではなく,諸科学が数学に新しい問題を提起し,数学はそ の問題を数学として咀嚼して自己の養分とし,数学研究の対象領域を拡大して き ています.例えば,近年のコンピュータの急激な発展に伴い,数学基礎論, 抽象代数学を基礎とした数理情報学という新しい研究分野が生み出されました. また,確率論と経済学との出会いは,数理ファイナンスというテーマをもたら しました.数理科学とは,これらの例のように,数学の発展の原動力が,

の両方にあり,しかも,それらが不可分の関係にあるとの認識のもとに,従来 の数学に,さらに学際的研究分野を取り込んだ学問分野を意味しています.数 学のこのような展開は,21世紀においては,学問的にも社会的にも益々重要と なるでしょう」

数理科学科の 2004年度よりの新展開は,まさにこのような学問動向を踏まえ, さらなる展開,充実を図ったものであります.

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■  カリキュラム・教育内容  
■  開講科目     ■  科目概要     ■  卒業研究一覧 
(1) 数理科学科の人材養成像

 どのコースの学生も,緻密な論理的思考力をもって数学の基本部分を理解す るとともに,基礎的な情報処理に関する一定の素養を身につけることを学科の 教育目標の大前提とします.
 その前提の上に,普遍的文化としての数学を理解し,それに習熟し展開する 能力を有する人材や,他の諸科学,学際分野(とりわけ,数理ファイナンス分 野,数理情報分野)への応用能力に秀でた人材を,各自の希望と特質に応じて 養成することを目指します.
 また,大学院博士課程前期課程への進学が奨励されます.

(2) 学部共通の部分

 理工学部では学部共通の基礎科目と基礎専門科目の上に立って,学科独自の 専門教育のカリキュラムを構成しています.
 基礎科目には語学,社会科学,人文科学,スポーツ科学などが開設されてい ます.
 基礎専門科目には,微分積分学,線形代数及び情報リテラシーの科目や,自 然科学系の諸科目が含まれています.

 なお,情報数理コースの学生には基礎科目にも基礎専門科目にも経済学,経 営学関係の科目が多数用意されています.
(以下のファイナンス・情報・インスティテュートとの関係も参照して下さい.)

(3) 専門教育の構成

 数理科学科の専門科目は,数学コースと情報数理コースのどちらにおいても, 数学理論の全体像を体系的に学習した上で,学生一人ひとりが自分の目的意識 に従ってさらに進んだ学習を行うことが可能であるように編成しています.

 具体的には,低回生においては主として,どのコースの学生にも,代数学, 幾何学,解析学,応用解析及び数理情報学の基礎的部分をバランスよく習得さ せるようになっています.また,講義で学んだ理論を確実に習得し応用展開す る能力を身につける場として,学生が自ら主体性をもって学習に臨む演習形式 の科目を多数配置しています.
 3回生には各分野の中枢的科目を配置し,4回生ではさらに専門化した高度の 科目と四年間の学習を集大成する場としての卒業研究を配置しています.
 高回生になるに従って,展開的な科目が配置され,数学コースでは基礎数理 (代数系,幾何系,解析系,確率解析系)を重視した系統履修へ,情報数理コー スでは応用数理(情報数理系,数理ファイナンス系)を重視した系統履修へと 専門的に分化しながら,数理科学を学習できるようになっています.
 情報数理コースについては以下の,ファイナンス・情報・インスティテュー トとの関係も参照して下さい.

(4) 情報数理コースとファイナンス・情報・ インスティテュート

 情報数理コースは,経済学部,経営学部と共同で開発した教育プログラム (それを,ファイナンス・情報・インスティテュートといいます)に参加して いますので,経済学,経営学についても学ぶことができます.この方面を深く 学びたい学生には,マクロ/ミクロ経済学・数理経済学・会計学・財政学・マ ネージメントなど多くの科目が準備されており,経済・経営学部のゼミを(数 理科学科の学生としての卒業研究とは別に)とることもできます.

ファイナンス・情報・インスティテュートのホームページも参照して下さい.

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■  進路・就職  

 数学コース,情報数理コースのどちらの学生も,緻密な論理的思考力をもっ て数学の基本部分を理解するとともに,基礎的な情報処理に関する一定の素養 を身につけている学生を育てることを学科の教育の目標としています.その共 通の前提の上に,普遍的文化としての数学を理解し,それに習熟し展開する能 力を有する人材や,他の諸 科学,学際分野(とりわけ,数理情報分野,数理ファ イナンス分野)への応用能力に秀でた人材を,各自の希望と特質に応じて養成 することを目指しています.このことは,大学院進学も含め,研究,教育界, 情報処理関連分野,経済界などの広い範囲からの期待に応え,数学的素養を備 えた有用な人材を育てることを意味しています.

 数学という普遍的性格をもつ学問を学ぶことで身につけた論理的思考力と発 想力は,多様な型の才能を求める現代社会で多方面で歓迎されていますから, これまでの数理科学科卒業生の進路も多方面にわたっています.教育関係や情 報科学関係はもとよりのこと,製造業,金融業,公務員等をあげることができ ます.

 更に,情報数理コースの学生は,数学の基礎を体系的に履修した上に,情報 数理分野を履修した者として,システム設計,ソフトウェア開発,ソリュー ショ ン・ビジネス,論理回路設計,解析業務,技術営業などへの進出が予想されま す.その中でも特に数理ファイナンス分野に重点をおいて履修した学生の進路 としては,金融商品開発,保険設計(アクチュアリー),財務管理,ファンド・ マネージャ,金融システム開発などの業務内容があげられます.

2006年春卒業生の進路状況(判明分;大学院卒も含む)  進学 12 (うち立命館大学 10,その他 2)  金融 12  (日本銀行,明治安田生命,みずほインベスター証券,第一生命,野村総合研究所,大和證券,三井住友海上火災,三菱証券[Q],みずほ信託銀行[Q],山梨信用金庫,三重銀行,大同生命: [Q]は金融専門職採用) 情報系 14 (富士通SS,日立製作所,関西電力SS,NTTデータ関西,トヨタDC,日本電産,伊藤忠TS ほか) 教員 14 (非常勤含む) その他 6 (地方公務員,食品メーカー,日本旅行 ほか)

2005年春卒業生の進路状況(判明分;大学院卒も含む)進学 18 金融 11 (Citi Bank, 農林中央金庫,ソニー生命[Ac],日本興亜損保[Ac]x2,太陽生命[Ac],損保ジャパンひまわり生命[Ac],大阪市信用金庫,南都銀行,尼崎信用金庫,山口銀行: [Ac]はアクチュアリー採用) 情報系 13 (松下SS,ソフトバンク,住信情報S, 住商情報S, ジャステック,etc ) 教員 14(非常勤含む) その他 18 (国税専門官,日本メナード化粧品,極東貿易,NOVA ほか)

注:2005,6年卒業生の入学時の数理科学科の定員は数学コース45名,ファイナンスコース(現在の情報数理コース)20名;


 なお,本学の強力な就職支援体制については, キャリアオフィス のホームページ を御一読下さい.

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■  募集案内  

募集人数は

数学コース 45名
情報数理コース   45名
合計 90名
です.

 募集要項は入学センターの ホームページで,数学コースは理工学部の所を,情報数理コースは BKC 文 理総合インスティテュートの所を見て下さい.情報数理コースには,文理総合 インスティテュートのファイナンス・情報・インスティテュート内のコースと いう側面と理工学部数理科学科の情報数理コースという2つの側面があります. 入学試験やその広報は文理総合インスティテュートでなされますが,数理科学 科の学生として入学し数理科学科の学生として卒業することに変わりありませ ん.

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