- 日時 :2024年7月18日(木)16:30 〜 18:00
- 場所 :立命館大学BKCウエストウイング6階数理科学科談話会室&
ZOOM - 講演者 : 和田 和幸 氏(北海道教育大学 旭川校)
- 講演題目 : 量子ウォークの離散固有値に付随する固有関数の指数減衰性
- 講演要旨 :
量子ウォークは古典ランダムウォークの量子力学版と称され る数理モデルである.
量子ウォークの固有値・固有関数を調べる事は重要である.
量子ウォークの固有値・固有関数を調べる事は重要である.
シュレディンガー作用素の文脈では, 無限遠方への指数減衰性は固有関数が持つ典型的な特徴の1つ であ ると考えられている.
1次元量子ウォークでは転送行列を用いる事で, 直接固有ベクトルの無限遠方での挙動を見る事がで きる(黄海- 齋藤, 2021, QIPなど).
講演では関数解析の視点から, いくつかの仮定を満たせば固有関数が無限遠方で指数減衰する事を
紹介したい.
この結果は,布田-船川-鈴木による多次元量子ウォークの結果( 2017, QIP)に応用可能である.
全体を通して1次元を例に取り,平易な言葉で解説を試みたい.