- Date: 30 Jan. (Thu.)
- Place: West Wing, 6th floor, Colloquium Room and on the Web (zoom)
- Time: 16:30–18:30
- Speaker: 大坪 立サミュエル (滋賀県工業技術総合センター)
- Title: 動的システムに対する仮説検定の為の制御則に関する検討
- Abstract:
現在,工業製品の検査業務では、人材不足や精神的・肉体的な負担の大きさが課題となっ
ており,その解決策として自動化が急務である.モーターや油圧ピストンなどの検査では,
製品に入力を与え,その出力を基に正常か異常かを判断する手法がとられている.このよう
な検査では,外乱やノイズに対するロバスト性を確保しつつ,検査対象や装置への負荷を最
小限に抑え,効率的に必要な情報を取得できる制御則の構築が求められる.
本発表では,1 次元動的線形システムを特徴づけるパラメータに関する仮説検定問題を検
討する。不規則挙動をパワースペクトル密度によって特徴づけられる連続関数空間上の確
率変数としてモデル化する.また,不規則挙動を与えられた場合の線形システムの挙動を議
論する.不規則挙動をオルンシュタイン=ウーレンベック過程として扱った場合との比較
も行う.これらの議論を基に,本問題に対する制御則の設計について検討する.