2024年度

Math-Fi seminar on 10 Oct. (Co-organized as a Quantum Walk Seminar)

2024.10.08 Tue up
日時:2024年10月10日(木)16:30 〜 18:40

場所 :立命館大学BKCウエストウイング6階数理科学科談話会室&ZOOM

講演者1:高橋 佐良人 先生(テンソル・コンサルティング株式会社)

講演題目:量子ウォークとサポートの関係ーConnecting the Dotsー

講演要旨:
量子ウォークは,ランダムウォークの量子版として紹介されることが多いが,その挙動はランダムウォークとは大きく異なる。ランダムウォークでは確認できない量子ウォークの主な特徴として,線形的拡散と局在化(十分な時間が経過しても出発点に留まる性質) がよく知られているが,量子ウォークでは,有限なサポートが存在することも,大きな違いの一つとして認識されている。
本講演では,量子ウォークにおけるサポート,赤堀研と今野研の関係などを,「Connecting the Dots」というキーワードをもとに説明することを試みる。
 

講演者2:松岡 雷士 先生(広島工業大学)


講演題目:量子ウォーク迷路解法の理論と実装

講演要旨:
吸収ノードのある量子ウォークを利用して、迷路状ネットワークの最短経路を導出する手法について紹介する。
スタートとゴールのノードにセルフループを設置してグローバーウォークを時間発展させると、迷路内のスタートとゴールをつなぐルート上のノードにのみ振幅が残留し、最短経路が浮かび上がる。
本講演では手法の詳細と瀬川・大野による数学的な記述について紹介しつつ、本アルゴリズムを古典計算機上で高速実装するための経過について紹介する。

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