談話会

数理科学科談話会 (2022/12/7)

2022.11.24 Thu up
12月7日(水)に談話会を開催します.
学外からご参加いただける場合は原則,zoom(オンライン)上での参加をお願いいたします.ご参加の場合は平良(ktaira@fc.ritsumei.ac.jp )までご連絡ください.

日程:12月7日(水) 16:30-17:30
場所:立命館大学BKCキャンパスウエストウイング談話会室(対面とzoomのハイブリッド開催)
講演者:本永翔也(立命館大学)
タイトル:Aubry-Mather理論における作用最小化集合とMather関数の関係
アブストラクト:
古典力学におけるEuler-Lagrange方程式および対応するHamilton力学系の解軌道は,作用汎関数を極小化するものとして特徴づけられることが知られている(変分原理).では,作用汎関数を(極小化ではなく)最小化する解軌道は,どのような挙動を示すだろうか?Aubry-Mather理論では,作用を最小化するという観点から,Mather集合・Aubry集合・Mañé集合という不変集合が導入される.本講演では,これらの定義や性質を紹介するとともに,パラメータ付き作用汎関数の最小値として定義されるMatherのβ関数・α関数との関係について講演者が得た結果を述べる.また,Matherのβ関数の微分可能性が,対応する力学系のある種の可積分性(Lagrangeグラフによる葉層構造の存在)を特徴付けるかという問題に対して,主結果から分かることについても説明する.
 

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